箔押し 加工とは?
皆様「箔押し」って聞いたことありますか?「箔押し」(「はくおし」と読みます)。
正直私は就職活動でツジカワの説明会を見るまで「箔押し」というワードを知りませんでした笑
今回の記事は
「箔押し・・・あ、伝統工芸っすね!?」
と思っていた〇〇年前の自分に「箔押し」についてレクチャーするつもりで書いていきます。
つまりとても初歩的な内容になります。
箔押し 加工とは箔版と呼ばれる金属凸版で箔を印刷物に押し当て、熱をかけることで版に彫られたデザインを印刷物に熱転写させる印刷方法です。
金属箔のメタリックな質感や、ザラザラとした質感を付与することで、印刷物に高級感や特別感を与えることができます。
実は私たちの身の回りには箔押し (ホットスタンプ)印刷が施されている製品が数多くあります。
名刺、パッケージ、お酒のラベル、トレーディングカード、年賀状etc…
弊社ツジカワは箔押し加工に使用される金属凸版(箔版)のトップメーカーとして、長年箔押し版作製に携わってまいりました。


箔押し加工 の仕組み
箔押し加工は通常の印刷機ではなく、「箔押し機」と呼ばれる専用の加工機で加工されます。
つまり箔押し加工には
- 箔版
- 箔
- 箔押し機(および加工業者様)
が必要になります。

この箔版を製作しているのが弊社ツジカワです。
箔版について
箔押しに使用される箔版とはどんなものでしょう?
箔版に関してはこちらの記事をご参照ください。

箔フィルムについて
箔押し印刷に使用される箔は、アルミなどの金属粉をフィルムに蒸着してロール状にしてあるものです。
箔ロールはおよそ4~6μほどの薄さですが、上から
- ベースフィルム
- 離型層
- 着色層
- 蒸着層
- 接着層
というふうにレイヤーになっています。
熱した箔版をフィルム層側からあてることで、離形層から下がはがれ、
柄が紙に転写されます。
国内にも数社メーカー・商社様があり、それぞれに特殊な色味や特徴を備えた箔ロールをご用意されています。

箔押し機(および加工業者様)について
最後に箔押し機です。
こちらが弊社で校正押しやサンプル作成時に使用している箔押し機です。

熱盤が上下する機構なので「アップダウン箔押し機」とも呼ばれます。
上に配置された熱盤に金属版を取り付けます。熱盤が上下することで箔版が箔と印刷物に押し当てられて、柄が転写されます。
箔押しの温度は110°~130°程度です。
ツジカワの箔押し 版ができること
ツジカワでは通常の箔押し版だけでなく、
微細なテクスチャーを表現できる彩光腐食版、
箔押しとエンボスを同時に行える肉付箔押版など、
箔押しにさらなる付加価値を加える版を多数ご用意しております。
箔押しサンプルのご希望や、ご不明な点があればお気軽に問い合わせフォームからお問い合わせください。