ツジカワが目指す次なる100年の歩みとは?ーCITE JAPAN 2023出展に向けてー
ツジカワでは、2023年5月17日(水)~19日(金)にパシフィコ横浜にて開催される
「第11回化粧品産業技術展 CITE JAPAN 2023」に出展致します。
化粧品に関わるツジカワ製品って?
パッケージの箔押やエンボスのこと?
いえいえ、それだけではないんです。
今までは「箔押版」や「ラバー版」など、ツジカワの製品ジャンルごとにご紹介してきましたが、
今回は「化粧品にまつわるツジカワ製品」として手広くご紹介していきます
化粧品にまつわるツジカワ製品
ー「CITE JAPAN 2021」制作物ー
まずは、前回「CITE JAPAN 2021」に出展した際に作成した金型を、いくつかご紹介します。
これらはボトルやコンパクトを成形する際に使用される「成形金型」の一部分です。
この金型の表面の微細な加工に、ツジカワの技術が活かされています。
これらを使うとどんなものができるのか。
『ツジカワ100周年のお祝い』をテーマに、「CITE JAPPAN 2021」用に自社でデザインしたものが
こちらの2ラインナップです。
「祝賀-舞-」
モチーフは紙吹雪
「祝賀-華-」
モチーフは花吹雪
パッケージにコンパクト、口紅にパウダー
写真にある全ての製品に、ツジカワの技術が活かされています。
パッケージ
紙器パッケージには、「箔押」「エンボス」を施しました。
色の濃淡で奥行きを表現し、紙吹雪の部分にはエンボス加工施すことで、立体感を演出しています。
透過性のあるパール箔を彩光腐食版で箔押しすることで、光の反射を際立たせました。
コンパクト
(コンパクト天板部品の)成形金型に切削彫刻+レーザー彫刻を施しました。
手前の大きな紙吹雪は切削彫刻による凹凸を
背景にはレーザー彫刻の微細表現を施すことで、紙吹雪の舞う風景の奥行き感を表現しました。
成形金型にレーザー彫刻を施しました。
大きな花びらには、本物の布のようなテクスチャを
背景にはチェンジングという技法を使用し、上下に傾けると花びらがひらひら舞うような表現を盛り込みました。
パウダー
充填金型に、切削彫刻を施しました。
紙吹雪の形状や奥行き感を3Dモデリングによって表現しました。
仕切り型を使用した、多色パウダー。
複数の色が充填できるので、幅広い表現が可能になります。
口紅
成形金型にレーザー彫刻を施しました。
艶部分とシボ加工を使い分けることで
デザインにメリハリと躍動感を付与しています。
CITE JAPAN 2023にむけて
「なに、あれは眉や鼻を鑿(のみ)で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋うまっているのを、鑿(のみ)と槌(つち)の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」と云った。
— 「夢十夜」夏目漱石
夏目漱石「夢十夜」に出てくるこの一説は、ツジカワの仕事にも繋がります。
彫刻家が木の中に彫るべきものを見つけるように、私たちは、お客様の求めるカタチを彫り出します
ツジカワが100周年を迎えた2021年は、世界中で新型コロナウイルスの影響が深刻化し、多くの企業が厳しい状況に直面した年でもありました。
現在、ビジネス環境において新型コロナウイルスの影響は徐々に薄れつつありますが、
これまで以上に環境対応製品への需要が高まるなど、社会情勢は常に変化を続けています。
大きな時代の流れの中で、私たちは今回のCITE JAPAN 2023を
「次の100年をお客様と共に歩んでいくためのきっかけとなる展示会」と位置づけました。
ブーステーマとして、化粧品のパッケージで非常に大切にされている「白」の表現に向き合い、探求します。
「白い紙にエンボス加工を施す」のは、特殊加工では至ってスタンダードな組み合わせです。
しかし、一言に「白い紙」といっても、質感や色合い、紙の厚みの違いによって千をも超える種類があります、その中から、エンボス加工と相性の良い紙、今までエンボス加工で使用されることの少なかった紙などもピックアップし、表現の可能性を提供する展示を行います。
お客様の持つ思いを受け止め、支え、後押しし、時にはリードしていける会社であり続ける。
そのために、私たちは常にチャレンジを続けています。
「第11回化粧品産業技術展 CITE JAPAN 2023」
会期
2023年5月17日(水)~19日(金)
開場時間
10:00~17:00 ※最終日のみ16:00終了
会場
パシフィコ横浜 ツジカワブース【B18-02】
入場料
無料 ※ウェブサイトからの事前来場登録が必須です