10/23(水)~25(金)に東京ビックサイトで開催されたTOKYO PACK 2024 – 東京国際包装展」が無事、盛況のうちに終了いたしました!

TOKYO PAACK ツジカワ・ナビタスブースの様子

今回もツジカワ株式会社は、グループ会社であるナビタスマシナリー株式会社と共同出展いたしました。

会場では、ナビタスマシナリーの箔押機「VS-5」とツジカワの「マジックエンボス版」を使用した実演を実施!
加えて、今回は包装関連の展示会ということで、これまでにご紹介した展示会ではお見せする機会の少なかったダイロールも多く展示しました。

ご来場が叶わなかった方々にも見ていただけるよう、展示会の模様をお届けいたします!

生産効率抜群!ツジカワのダイロール

これまでご紹介してきた箔版エンボス版は板状のため、機械で上下に動かすことで加工を行います。
しかし、もっと高速に!大量に製造がしたい!!そんな時に使うのが、ロール状の金型「ダイロール」。回転しながら加工を行う金型です。
上下運動に比べるとストロークがない分、加工スピートが早いため、ロット数が多く、より生産効率を求められる現場で活躍します。
包装材や衛生材、ラベルシールなどに多く使用されています。

ダイカットロール

今回のTOKYO PACKでは包装に使われる各種ダイカットロールを出展しました。

「ダイロール」と「ダイカットロール」の違い

ツジカワでは回転しながら加工を行うための型を「ダイロール」と定義しています。「ダイカットロール」はその中でも「切る」機能を持つものです。つまり「ダイロール」という大分類の中に含まれているのが「ダイカットロール」です。

扇形のインモールドラベルを切るためのダイロール
カップ麺容器ダイカットロール
この扇型1つ1つがカップ麵の容器になります。
インモールドラベル用ダイカットロール
インモールドラベル用ダイカットロール
インモールドラベルとは樹脂容器の成形時に熱融着させるラベルです。
パウチ用ダイロール
パウチ用ダイカットロール
Iノッチ、Vノッチ、ハンガーフック穴、ミシン目などのカットに
ノッチとは?

開封するときの取っ掛かりとなる切れ込みの部分です。形状によってIノッチ、Vノッチ、Uノッチなどと呼ばれています。

Iノッチ Vノッチ Uノッチの刃型写真

易開封ミシン刃ユニット

易開封(いかいふう)」とは「容易に開封できる」ということ。
ミシン刃」とは、刃部(切るところ)と谷部(切らないところ)が交互に配置された刃物のことです。

異開封ミシン刃ユニット
ハの字ミシンロールの刃部アップ
ハの字型の刃が並んでいる「ハの字ミシン」
このミシン目が入っていることで、手で容器を「まっすぐ」開封することができる。食品用パウチや医療品などに活用されている。

 

3方4方シール用Rカッターユニット

3方4方シールとは、3方向あるいは4方向がシール(密封)された包装袋のことで、化粧品サンプルやレトルト食品、医薬品など多岐にわたって用いられています。

こちらのカッターユニットはそんな3方4方シールのカドをR形状にカットできる!というものです

3方4方シールRカッターユニット
このユニットの中には・・・・
3方4方シールのRカット刃拡大
こんなダイカットロールが入っています。

このようにカドをR形状にカットすることで、怪我や製品同士の突き刺しを防ぐことができるのです。

ファインクロスカッターユニット

アンビルロールなしのシートカットユニットです。(アンビルロール:まな板のような役割をするロール)
ファインクロスカッターユニットは、シートカットと搬送を兼用し、省スペース化に貢献します。

ファインクロスカッターユニット

肉球のぷっくりがかわいい!断熱カップ用エンボス金型

コンビニでホットコーヒーを買ったとき、表面がデコボコした紙コップを触ったことはありませんか?
紙コップの表面にエンボス加工(デコボコ)を加えることで、熱い飲み物も持ちやすくなる機能を持たせることができます。

今回TOKYO PACK展示用に、なんと!猫の肉球デザインの紙コップを作成しました!熱い飲み物も持ちやすく、見た目にも可愛い紙コップです。

加飾用金型も手掛けるツジカワだからこそ、オリジナルデザインの提案も可能です。今回展示したのは板状金型ですが、紙コップ用のエンボス版は、ダイロールにすることも可能です。

肉球エンボス型とエンボスカップ

驚異の立体感!マジックエンボス

マジックエンボスとは、版面に特殊な細線を施すことで、立体的な表現を可能にするツジカワの独自技術です。

エンボス加工とは異なり裏面に影響が出ないため、パッケージへの加飾にもお勧めです。

天面にマジックエンボスをほどこした紙パッケージ
シルキーモウルドへのマジックエンボス(ご協力:上六印刷株式会社様)
花の絵柄のマジックエンボスが施された紙パッケージ
エンボス加工を施したような見た目ですが、触ってみると平らなんです!
ダイヤの絵柄のマジックエンボス
中央のダイヤカットもマジックエンボス

マジックエンボスはパッド印刷にも応用が可能!

パッド印刷で使用される凹版にもマジックエンボスの技術が応用可能です。
パッド印刷とは、版の凹み部分に溜めたインクを専用のパッドに写し印刷物に転写する印刷方法です。

このパッド印刷用凹版を作製しているのがツジカワ、パッドやパッド印刷機を作製しているのがナビタスマシナリーです。

卵型の容器にパッド印刷でマジックエンボスを施している
パッド印刷用凹版と加工サンプル。
立体感のあるリボンの絵柄はマジックエンボスによるもの。

マジックエンボスによる箔押+パッド印刷

マジックエンボスによる箔押の上に、パッド印刷で多色印刷を行うことで、より高い加飾性のある加工が可能です。

マジックエンボスで箔押しを施したあとパッド印刷でカラー印刷したサンプル
マジックエンボスの箔押+多色パッド印刷によるサンプル
4色印刷用のパッド版
カラーの部分は4版に分けて押しております

箔押しの操作性UPに!最新型ホットスタンプ機 VS-5

ナビタスマシナリー製。サーボモータ駆動+タッチパネルで操作性に優れた高加圧モデルのホットスタンプ機です。
加圧速度と位置合わせが自由自在なのが特長です。

ホットスタンプ機
VS-5
会場ではホットスタンプの実演も行われました!

プラスチックだってキラキラさせたい!ラバー版・治具

プラスチック成形品向けのホットスタンプ版として最も一般的に使用されているラバー版。

デザインを彫り込んだ金型(元型:「もとがた」)を使用して耐熱ラバーを成形し、アルミなどの金属(ラバー台)に熱圧着した凸版です。

ラバー版とジグと加工品
左上:ラバー版 下:成形品をセットしたジグ 右上:ホットスタンプ加工を施した成形品
ホットスタンプ版の詳細はこちらの記事ご参照ください!→ホットスタンプ 加工とは?仕組みや印刷方式を解説!

以上、「TOKYO PACK 2024 – 東京国際包装展」にてツジカワが展示した製品をご紹介しました!
気になる製品があればぜひHP問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください!

ツジカワブースを訪れていただいた方々、展示に際してご協力いただいた各企業様、関係者の皆様、本当にありがとうございました!!